エアロネクストは、モンゴル科学技術大学と覚書を締結
エアロネクストは、モンゴル科学技術大学と覚書を締結した
日本の株式会社エアロネクストは、モンゴル科学技術大学と新型ドローン機体の空力の解析・評価についての共同研究に関する覚書を締結した。今後、1年間に渡り共同で、エアロネクストの新型ドローン機体の揚力の最適化、抗力の低減、全体的な空力効率の確保等を焦点に詳細な空力学的な解析、研究活動を行い、また、持続可能な社会の更なる実現に向けた工学人材育成のための効果的なパートナーシップを構築する。
エアロネクストは、独自の機体構造設計技術4D GRAVITYを搭載した次世代ドローンの研究開発や新たな特許技術を自社で開発している。
モンゴル科学技術大学は今年度で65周年を迎えたエンジニア人材創出において由緒ある大学である。現在、12学部を有し、ウランバートル市、エルデネト市とウムヌゴビ県に3校の日本式の高専も付属にある。ドローン技術開発においては、ウィング・プロペラ、そしてエンジンの研究を、地上走行試験、風洞実験により実施しており、長岡技術科学大学と協力し、最新のCFD分析を行っている。
モンゴルにおいてエアロネクストは、JICA「中小企業・SDGsビジネス支援事業」に2022年度、2023年度連続で採択され、「モンゴル国ドローン活用による医療品の配送網構築のためのビジネス化実証事業」に取り組んでいる。その活動において、昨年11月には4D GRAVITY搭載の物流専用ドローンAirTruckを使用して、国立輸血センター、モンゴル国立医科大学付属モンゴル日本病院間で自動航行による飛行を実施し、成功させた。その後、現地のパートナーであるNewcom Groupとエアロネクストは現地での運航体制の構築の準備を重ね、Newcom Groupは、本年6月にモンゴル国民間航空庁からモンゴル国初となるドローンの商用飛行ライセンスを取得し、8月から、国立輸血センターから市内の3つの病院への血液のドローン配送の実運用がスタートしている。定期的な運用と緊急対応で輸血用の血液のドローン配送を実施しており、8月から9月末までですでに50フライトを実施し、計178名の患者がドローン配送された血液で輸血を受けている。
継続的な事業推進のためにも、モンゴルの気候・気象条件で安全に運用できる機体開発は不可欠で、今回の共同開発となった。
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