BSL3ラボの供与式が実施された
BSL3ラボの供与式が実施された
地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)「結核と鼻疽の制圧プロジェクト」によってモンゴル政府に供与されるBSL3ラボの供与式が、4月30日、教育・科学省及び保健省の共催により、獣医学研究所で実施された。同供与式には井川原日本大使、エンフアムガラン教育・科学大臣、バトツェツェグ獣医学研究所所長等が出席した。
井川原大使は挨拶の中で、「本事業の開始当初では、新型コロナウイルス感染症による影響で実施に支障をきたした時期もあった。一方で、日本の北海道大学、岡山理科大学及び結核予防会結核研究所の医療・研究チームによるオールジャパン、そして保健省、教育・科学省そして食糧・農牧業・軽工業省との連携の下、NCCD及びIVMによるオールモンゴル体制で、モンゴル国民の大切な家畜を守り、動物由来の病原体による人への健康被害が回避されるよう、本プロジェクトが成功裏に実施されることを心より願っている。」と述べた。
エンフアムガラン教育・科学大臣は、「このプロジェクトを通じ、モンゴルの保健分野に先進技術を備えたBSL3ラボを供与いただいたことで、科学的根拠に基づく検査等により、人獣共通感染症の診断及び対策活動の合理化が可能になる。このプロジェクトを支援した日本政府や日本国民及びJICAの皆様に感謝する。」と述べた。
本事業は、モンゴルにおいて、人獣共通感染症である結核と鼻疽に対する検査室診断機能の強化、疫学調査、およびワンヘルスアプローチによる防疫対策を行うためのプラットフォームを機能させることで、将来の科学的根拠に基づく結核および鼻疽対策活動の実現に向けたワンヘルス研究基盤の確立を図り、もって科学的根拠に基づく最適化された結核および鼻疽の対策活動の実施促進を目的としている。
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