『航空工学総合研究室』が開設された

『航空工学総合研究室』が開設された
7日、JICA円借款事業の枠でモンゴル教育・科学省が実施する「工学系高等教育支援事業、通称:1000人エンジニア・プロジェクトの元、モンゴル科学技術大学と長岡技術科学大学の共同研究活動の一環、同大学機械工学部で『航空工学総合研究室』の開設式が開催された。
同事業は、高専留学、学部ツイニング・プログラム、共同研究プログラムと教育・研究機材の導入により2014年から実施され、今年で10年目を迎えている。
『航空工学総合研究室』は同事業のもと、7900万円相当の高性能な実験設備導入により設立された。具体的には、風洞実験が可能となる「アエロダイナミック研究室、航空機体用の各種複合材料開発に向けた「複合材料構造研究室、大気データに基づく飛行中シミュレーションを行うボーイング737Max、航空機システムの操作と安全な取り扱いを研究する「アビオニクス研究室」である。
教育・科学省タミル高等・職業教育政策調整局局長は「新たに開設された同総合研究室は、モンゴルの空域の効率的利用と、モンゴルの厳しい気候に適した無人航空機の開発に貴重な貢献をするだろう。また、大学研究者の学術研究能力向上と新興企業や革新的製品の創出、更に、国際ジャーナルに掲載される学術論文の質向上に役立ち、モンゴル科学技術大学のレベルアップに大きく繋がる」と期待を表した。
1000人エンジニア・プロジェクトは、モンゴル国立大学、モンゴル科学技術大学に加え、2023年からモンゴル生命科学大学の共同研究チームも加わり、2026年3月まで実施予定で、延べ997人のエンジニア及び研究者が日本の高専、大学で育成され、モンゴルで活躍している。
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