首相は金融業界・経済学者らと朝の会合を開催
オユンエルデネ首相は金融業界・経済学者らと朝の会合を開催した
オユンエルデネ首相は20日、金融業界・経済学者らと朝の会合を開催し、国内経済の現状と今後の対策について議論した。会合の冒頭、オユンエルデネ首相は、経済界代表らと前回行った朝の会合で2年前のパンデミック時が経済的困難状況であったことに触れ、それ以降の対外貿易利益が年初10ヶ月で49億米ドルという歴史的記録に達したと述べ、「予算は黒字化となり、経済成長も予想を上回り、国民と企業に利益をもたらすことだろう。この経済成長維持に向け、より合理的な政策採用が重要であるため、皆さんと意見交換をしたい」と強調した。同会合参加者らは、部門間の影響を研究しエビデンスに基づく政策を取る事で、居住地関係なく全ての家庭が包括的な経済成長を受けられると述べ、特に、教育と保健分野の平等なアクセスに重点を置くことの重要性について触れた。デルゲルサイハン財経大学教授は「鉱業部門の収入を教育と保健分野にもっと充て、成長維持に向け、これからは、ガバナンス強化、福祉における無駄遣いの削減等が必要です」と述べた。バーサンダッシュ科学技術大学教授は「全国的に協同組合を構築する必要があり、これに関し国のリーダーシップが重要となります」と述べました。現在、全国98万世帯のうち、40万世帯が首都ウランバートルに住んでいる。今年第3四半期末時点では、家計収入が12%増加していた。モンゴル銀行のガンオチル首席エコノミストは「経済回復が家計に与える影響と課題」をテーマにした発表の中で、家計の実質所得保護のためインフレ抑制が重要であり、安定するまで厳格な金融政策の維持が必要であると述べた。政府は、輸出増加や国境検問所復興、対汚職処置の結果、国際収支7億9100万米ドルの黒字となり、次年度は国内総生産6000米ドル台を目指しているとのこと。
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