ブルガン県病院における総合診療研修の開始が承認された
ブルガン県病院における総合診療研修の開始が承認された
10月30日、保健省にて医療従事者開発委員会が開催され、新たに7つの病院が総合診療研修を実施する施設として承認された。プロジェクトではモンゴルの地域において、地域医療の質の向上に貢献できる医療人材の育成を目的として活動している。2015年から実施された第1フェーズでは、研修病院の基準を定め、基準を満たした病院が研修病院となることができるよう評価する仕組みの作成を支援した。合わせて研修病院で適切に臨床研修を行うことができるよう、指導医育成やカリキュラムの開発にも取り組んできた。その結果2018年以降、モンゴル国内の地域で医師を育成する総合診療研修が始まっている。2021年から始まった第2フェーズでは、すでに研修病院となった病院がモデルとなって総合診療研修を各地に広げていくことが、活動の柱のひとつとなっている。これまで8つの病院が総合診療研修の実施病院となっているが、今回新たに7施設が認可を受け、合わせて15施設で総合診療研修が提供できるようになった。特に、プロジェクトでは、モデルサイトであるオルホン県地域診断治療センターを中心に、周辺のブルガン県やフブスグル県でも総合診療研修が開始できるよう支援してきた。今回新たに加えられた7施設の中には、この2つの県の病院も含まれている。オルホン県の病院は周辺県のなかでは規模が大きく、地域の中核の病院だったが、ブルガン県やフブスグル県の病院は、比較的規模の小さい病院だ。この規模の県病院で総合診療研修が開始されるのは、ブルガン県やフブスグル県の病院が初めてである。「今後、ブルガン県やフブスグル県でも総合診療研修が実施される予定であるが、ただ単に研修を実施するだけでなく、本当に地域で求められている医療人材を育てることができるよう、また、地域住民に必要とされている医療の提供が実現できるよう、教員の能力強化や研修管理体制の強化などを通じて、支援を続けたいと考えているとのこと。残された期間は1年ほどとなったが、モンゴルの方たちと共に作り上げてきた次世代の医師を育てる仕組みが確実にこの国に根付いていくよう、継続して活動していく」と主催者が述べました。
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