教皇フランシスコがモンゴルを訪問
教皇フランシスコがモンゴルを訪問した
8月31日〜9月4日、フランシスコ(ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)第266代ローマ教皇がフレルスフ大統領の招請により、モンゴルを公式訪問した。教皇フランシスコのモンゴル訪問は、43回目の外国訪問となる。マッテオ・ブルーニ・ローマ教皇庁メディア局長は記者会見の際、13世紀から始まる両国の友好関係が1992年に外交関係となり発展し、30年以上にわたる同関係がますます発展していることを強調した。9月2日、フレルスフ大統領とL.オユン・エルデネ首相、ザンダンシャタル国会議長らと会談をした。フレルスフ大統領は教皇フランシスコとした会談の中で、両国家元首は、古くからのモンゴルとローマ教皇庁の友好関係の拡大、文化、教育、科学、人道的分野での協力関係の深化と、国際緊張情勢について話し合った。フレルスフ大統領と教皇フランシスコは、気候変動、砂漠化などの地球規模の課題解決に各国の積極的な参加が重要であると相互に確認し、フレルスフ大統領考案の「10億本の植林」、「食糧供給と安全保障」、「健康なモンゴル人」の国民運動の枠組みにおける協力関係の拡大について意見交換した。9月2日、モンゴルを公式訪問中の教皇フランシスコが、バチカンの秘密文書館に保管されている大モンゴル国グユク・ハーンの先進技術により作られた手紙複写を大統領に贈呈した。教皇フランシスコは、演説の中で、「777年前の1246年8月末から9月上旬にかけ、ジョン・プラノ・カルピニ教皇の使者司祭が大モンゴルの第3代王であるグユク・ハーンを訪問し、教皇の公式書簡を手渡した。その後、グユク・ハーンはモンゴル文字で刻印された印章付きの返信書を送り、多言語に翻訳され、現在、バチカン図書館に保管されている。私は敬意を表し、高度な技術により作成された同手紙複写を贈呈する。これは、現在、拡大しつつある古代友情の象徴となるはずである」と述べた。また、教皇フランシスコの訪問中、ウランバートル市の「ステッペ・アリーナ」で「感謝と賛美の礼拝」が開催され、モンゴルにおけるカトリック教徒以外にロシア、中国、タイ、カザフスタン、キルギス、アゼルバイジャン、ベトナムなどの近隣諸国からの信者が参加した。モンゴルでは、約1500人のカトリック教徒がいるとのこと。教皇フランシスコの公式訪問の枠で、23ヶ国の60以上の報道機関から約150人の関係者が同行し、モンゴルを訪れた。ジャーナリストや記者向けの「プレス・センター」がノヴォテル・ホテルで活動した。海外メディア関係者と共に国内の記者、写真家、カメラマンも同訪問を取材する許可を得た。それら報道陣向け「ミニ・ナーダム祭」が開催された。ミニ・ナーダム祭の冒頭、バトツェツェグ外務大臣が挨拶の中で、モンゴル・ナーダム祭はユネスコの無形遺産に登録されたことを強調し、モンゴルを訪れた記者たちに謝意を表明した。ミニ・ナーダムの際、モンゴル民族音楽と舞踊のパフォーマンス、エリーン・ゴルワン・ナーダム(男の三つの競技)が披露された。
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