製油所ならびに原油パイプライン建設の起工式が行われた

Odgerel 2023-05-11 03:05

ローカル

製油所ならびに原油パイプライン建設の起工式が行われた

4月28、ドルノゴビ県アルタンシレート郡で、製油所の主要および付属施設と火力発電所からなる製油所、ならびに原油パイプライン建設の起工式が行われた。起工式に、国会議員、モヒンデル・パラタプ・シングフ在モンゴル・インド国特命全権大使、アルタンツェツェグ・モンゴル製油所公社社長、関係省庁と請負業者らが参加した。同事業の実施機関はモンゴル製油所公社であり、管理コンサルタント業務をエンジニア・インディア社が遂行する。第1期の非技術的施設の建設進捗は2021年に始まり、現在80%の進捗率であり、2023年第3四半期に完了予定だ。第2期では、49の貯蔵タンク、製品の積み降ろし用施設をはじめ、基本的且つ技術的補助施設を建設する。第3期では、製油所への電力と蒸気を供給するため、35メガワットの火力発電所が建設される。発電所の蒸気タービン発電機はドイツのシーメンス社、ボイラーはドイツのティッセンクルップ社が製造している。第2期と3期の建設は、インドのメガ・エンジニアリング・インフラ社が請負業者として選定され、2022年10月の契約締結後、工事を開始した。設計製図はスペインのインテクサ社とイタリアのSTFサーモテクニカ社が手掛けている。両パッケージの建設工事は、2025年第4四半期に完了予定だ。第4期の技術設備、調達及び総合建設を行う業者の入札が完了し、選定業者との契約の準備が開始されました。さらに、中国国営のNORINCOグループ公社が原油パイプライン建設事業の請負業者に選ばれた。ドルノド県マタド郡とハルフゴル郡の地域に位置するタムサグ油田から、製油所が建設されているドルノゴビ県アルタン・シレー郡まで全長530キロの揚水・加熱ポンプ付き原油パイプラインの建設工事が行われる。NORINCOグループ公社の副社長は「4月10日に契約が締結され、製油所の稼働と同時にパイプラインも3年間で完成予定だ」と述べた。設計図はカナダのヴォーリー・パーソンス社が実施している。政府は2020年に原油のパイプライン輸送は、費用を最小限に抑える以外、完全および部分的自動管理ができ、大気汚染や騒音など環境への悪影響がなく、年間を通じて継続的輸送が可能になる利点があるとし、原油パイプラインの建設を決定した。製油所及び原油パイプライン工事は、専門的知識および経験を必要とする複雑で大規模な作業になっている。ドルノゴビ県アルタン・シレー郡では、製油所以外に、タワントルゴイ・ハンギ・マンダル方面の鉄道線の建設工事が行われている。国内で燃料精製を行い、供給する同製油所の創設は国の経済発展において強力な支えとなり、同県は新産業の中心地となる事が期待されている。