「モンゴルの気候条件に適した道路舗装技術能力向上プロジェクト」が終了

Odgerel 2023-02-14 03:02

政治

「モンゴルの気候条件に適した道路舗装技術能力向上プロジェクト」が終了する

「モンゴルの気候条件に適した道路舗装技術能力向上プロジェクト」が終了する。モンゴル政府が展開している長期開発政策となる「長期ビジョン・2050」及び「新再生政策」において、社会・経済成長に資する道路・運輸インフラストラクチャーの開発は開発課題として位置づけられている。JICAは、これらの開発目的を支援し、同プロジェクトを4年間実施し、今月の2023年2月に終了となる。2023年2月2日に、当プロジェクトの最終会議が、道路・運輸開発省の事務次官の出席のもとで実施され、プロジェクト目標の達成状況、各成果につき分析を行い、プロジェクト終了後のアクションプラン及びロードマップを協議した。プロジェクトの下、「ホイールトラッキング試験実施スタンダード」及び「自然・気象条件に適したアスファルトコンクリート舗装設計スタンダード」の2編の技術規格MNSを策定し認定され、道路・運輸開発省及びウランバートル市道路開発局の予算の下で新たな構造設計・配合設計を活用したパイロット舗装工事を4ヶ所実施することができた。また、道路・運輸開発省の道路・運輸開発センターに材料試験に係る機材が供与された。さらに、日本側の専門家の指導の下で、モンゴルの気候条件に特有の轍ぼれ、ひび割れ、低温ひび割れに適した配合設計の試験方法に係る技術移転が行われた。モンゴルの道路分野のエンジニア、専門家向けには技術セミナーを2回実施した。本プロジェクトに係る学術的な成果としては、世界道路協会の第16回国際セミナーで「モンゴルの厳しい気象条件下でのアスファルト舗装」、2022年11月の国際道路連盟の世界大会で「アスファルト舗装の低温ひび割れ対策」について発表された。また、本プロジェクトに係る全5件の学術論文が提出されている。