モンゴルの最低賃金が引き上げられた
モンゴルの最低賃金が引き上げられた
モンゴル労働社会保障省など関連当局の決定を受け、2023年1月1日から、モンゴルの最低賃金が月額55万トゥグルク日本円で約2万1150円に引き上げられた。これまでの月額42万トゥグルクから31%の引き上げとなる。最低賃金引き上げの背景には、物価上昇の継続がある。2022年12月時点の全国の前年同月比インフレ率は13%だった。前回の最低賃金引き上げは2020年1月1日だったが、2022年12月時点での2019年末比のインフレ率は32%に達する。また、新型コロナウイルスの感染拡大などによる財政の悪化を受け、2023年1月1日から個人所得税に累進課税が導入された。課税所得1億2,000万トゥグルク約460万円以下の場合、従来の10%を課税、課税所得1億2,000万トゥグルクを超え、1億8,000万トゥグルク以下の場合、15%を課税、課税所得1億8,000万トゥグルクを超える場合、 20%を課税することになった。また、新型コロナウイルス感染者数の減少を受け、2022年12月末で新型コロナウイルス特措法が終了したため、普通預金への利息付与や外貨建て預金のペイオフが再開された一方、住宅ローンの返済猶予や子供手当の全世帯一律支給が廃止された。
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