JICAモンゴル事務所開設25周年、海外協力ボランテイア活動30周年記念式典
JICAモンゴル事務所開設25周年、海外協力ボランテイア活動30周年の記念式典が開催された。
11月1日、トウーシン・ホテルにおいて、モンゴル 日本外交関係樹立50周年記念年行事の一環として、JICAモンゴル事務所開設25周年、海外協力ボランテイア活動30周年の記念式典が開催された。会場は満席状態で、3時間にわたりJICAの多様な分野の活動が紹介、報告され、あらためてモンゴルにおける長年のJICA活動の実績が参加者に感銘を与えた。冒頭にB.ジャブハラン財務大臣が祝辞を述べ、90年代から続く日本の支援に感謝の意を表し、今後の両国の発展を祈念した。その際、日本で有名な浮世絵「神奈川沖波裏」とモンゴルの花をモチーフにしたシルクロードを通るキャラバンを描いた絵画を田中明彦JICA理事長に贈呈した。小林弘之在モンゴル 日本国特命全権大使は、「現在の発展を目の当たりにし、この記念年を迎えたことが嬉しい」。民主化後、日本政府の開発援助ODAが積極的に支援し、困難な時代を乗り越えて来たモンゴル国の成果に感動すら覚える」と両国の関係物を讃え、JICA活動を誇りに思うと感謝した。最後に田中明彦JICA理事長が「新国際空港が新たな発展の拠点となることを願う」と語りはじめ、JICA全体の活動に触れ、医療、教育、先端技術、IT、デジタル産業などの振興で新型コロナ前の水準に早く戻したいと強調した。JICAが行って来たプロジェクトの数々の紹介では、財務省や自然環境・観光省のB.バト・エルデネ大臣からエピソードが語られ、フブスグル湖の美化活動や、他方、都市計画マスタープランなどが報告され、今後は新国際空港周辺開発の重要性が指摘された。また、鉱業依存から脱却し、食料安全のため農牧業の推進や、太陽橋が技術者育成に貢献したこと、障がい者に優しい建築の重要性、交通渋滞の解消、コロナ後の観光振興などの課題にも触れられた。また、現在、活動中の4人のボランテイア隊員が各自の仕事と抱負を語ったり、25年間、隊員たちにモンゴル語を教えた教師が経験談を語ったりして、隊員同士のネットワーク作りが提案された。
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