モンゴルとラオスは協力する
モンゴルとラオスは協力する
9月4日、バトツェツェグ外務大臣はモンゴルを訪問中のラオスのサルムサイ・コンマシット副首相兼外務大臣と会談をした。その後、共同記者会見を開き、「中国を含め、ラオスと流通網の設備などで互恵的な協力を推進する方針」を明らかにした。ラオス外務大臣がモンゴルを訪問するのは2002年以来、20年ぶりとなっている。今回の訪問は、モンゴル・ラオス外交関係樹立60周年の一環として実施された。バトツェツェグ外務大臣は、対ラオス関係がモンゴルのアジア太平洋外交政策の東南アジア諸国に対する関係・協力枠組みで重要であると語り、今後、ラオスとの友好関係と協力促進について述べた。両国外相は過去60周年間の関係を総括するとともに、経済協力と投資誘致、輸出入の拡大、農産物加工と食品生産分野での協力推進について話し合った。双方は両国商工会議所の協力構築を通じてビジネス交流を促進することで一致した。両国外務大臣らは、モンゴルが掲げる開発構想「長期ビジョン2050」、新復興戦略とラオスの開発政策に結合して、流通分野での互恵的な協力推進について意見交換をした。バトツェツェグ大臣は、中国・ラオス鉄道開通を祝するとともに、「中央アジアと北東アジアと東南アジアを陸路で結ぶに重要だ」とその意義を語り、今後、モンゴル、ラオス、中国の3ヶ国道路・運輸当局間の協力構築、トランジット輸送に関する協定締結に向けて連携することで合意した。ラオス側は、気候変動対策、砂漠化対策に関するモンゴルのイニシアティブに対する支持を表明し、25年までに同国の70%にあたる1660万ヘクタールに植林する方向で合意した。また、外務大臣らは、両国の航空分野での協力促進、乗客と貨物の輸送に係る法的環境の整備を目的に航空協定について協議することで合意した。両国は地域・国際場裏において積極的な連携を推進しており、ラオスは東南アジア諸国連合(ASEAN)の枠組みやアジア太平洋経済協力(APEC)など地域体制へのモンゴルの参加を支持することを改めて表明した。また、両国外務大臣は外務当局間の協力覚書、モンゴル・ラオスの教育省間の2022年~2027年の交換留学に関する協定に署名したとのこと。
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