日本の肝臓専門医らがモンゴルを訪れた
日本の肝臓専門医らがモンゴルを訪れた
日本の佐賀県の江口病院の所長で、肝臓専門医でもある江口有一郎さんと同行支援スタッフ2人の3人は、ウランバートルと佐賀のロータリークラブ、佐賀大学などが共同で取り組む肝炎・肝臓がん対策事業のためにモンゴルを訪れた。モンゴルが抱える主な健康問題はがん対策、特に肝がんの死亡率は世界で長年、ダントツ1位。肝がんは放っておくと命に関わる病気だが、早期発見と治療により予防は可能だという。モンゴルでの主な肝がんの原因は、C型、B型肝炎で、佐賀方式を導入することで肝がんを減らせるのではないかという構想が持ち上がった。モンゴル保健大臣から佐賀大学長への協力要請があり、佐賀大学肝疾患センターが正式に協力を始めたのが2018年。センター長を務めていた江口有一郎さんはこの年に初めてモンゴルを訪れた。5回目となる今回は、コロナ禍の影響で3年ぶりの訪問となる。日本の肝臓専門医の活動は首都ウランバートルから地方に広がりつつあり、今回訪れたのは、モンゴルで最も肝がん死亡率が高いスフバートル県だった。ウランバートルから約800キロも離れた同県では昨年の肝炎医療コーディネーター養成を皮切りに佐賀方式が導入され、約3500人の新規の肝炎ウイルス陽性者が見つかっている。新型コロナウイルスの感染拡大で中断していた、早期発見から治療につなげる「佐賀方式」を広めようと奮闘する江口有一郎さん、佐賀大学などによるモンゴルでの肝炎対策事業が5月から再開されている。
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