ホブド市で防災カルタ大会が開催された
ホブド市で防災カルタ大会が開催された
「地震が来たら草をつかみなさい」そんなユニークな詩も含まれる防災カルタを活用したカルタ大会が9月5日に開催された。この防災カルタは2017年10月から実施されている「モンゴル・ホブド県における地球環境変動に伴う大規模自然災害への防災啓発プロジェクト」の活動の中で作成された。プロジェクト開始後順調に活動を進め、子供たちへの防災教育のために日本のカルタ活用が提案された。カルタの原案は絵も詩もすべてモンゴルの子供たちによって考えられてきた。ところが2020年2月以降、新型コロナ感染症の影響により渡航が困難となり、またモンゴルにはカルタで遊ぶという文化はなく、カルタの完成も困難と思われたそうだ。しかし、コロナ前に何度も渡航してホブド県国家非常事態庁や学校の先生方、住民と意見交換をしながら信頼関係を築いてきたおかげもあり、現地のモンゴル人の協力のおかげでモンゴル初の防災カルタが完成した。今回はその完成した防災カルタを活用し、防災の知識を高めるためのホブド初のカルタ大会が開催されたのだ。ホブド市の7校から参加があり、参加者は会場の都合で各校代表の150名程に止めたが、子供たちは大熱狂していたとのこと。JICAではこの防災カルタにモンゴル日本国交樹立50周年のロゴを入れて増刷し、大会で活用してもらうとともに、カルタの原案を考えた子供たちにプレゼントする等、ホブド県においても50周年記念をアピールした。参加した学校からは50周年記念に対するお祝いの言葉が壁に貼られていた。9月6日には、災害時の「自助・共助・公助」といった日本の取組をホブドへ紹介するため、その要となるバグ長等を集めて防災に関するワークショップも開催し、防災意識を高めた。ホブド県のゲルの中で家族みんなが防災カルタで遊ぶ光景がもうすぐ見られるかもしれない。
再生回数: 639
Tweet