「チンギス・ハーンの世界観とモンゴル研究」シンポジウムが開催された
「チンギス・ハーンの世界観とモンゴル研究」シンポジウムが開催された
8月5日〜10日まで、ウランバートル市でチンギス・ハーン生誕860周年を記念し、フレルスフ大統領の応援の下、「チンギス・ハーンの世界観とモンゴル研究」シンポジウムが開催された。 同シンポジウムの目的はチンギス・ハーンと13世紀の歴史、文化に関する世界の共通認識が浅く、誤った認識が未だに存在するため、チンギス・ハーンの名称や歴史について研究する国内外の研究者及び学者の学術的な貢献を一点に集中させることだった。 期間中、「チンギス・ハーンの世界観とモンゴル研究」国際会議が開催され、5つの会議で15ヶ国の155名のモンゴル研究者が研究論文を発表した。各会議は「モンゴルの歴史と民族学」、「モンゴル語と文学の研究」、「モンゴル文化の世界」、「モンゴルと外の世界」、「モンゴルの文化遺産と考古学研究」をテーマに開催された。6日、フレルスフ大統領は開会挨拶で「 “チンギス・ハーンの世界観とモンゴル研究”国際会議を大統領の後援により、「チンギス・ハーン研究」国際学会を設立し、3年に1回開催することを提案する。国内外でチンギス・ハーンについて研究する学者が増えるほど、私たちモンゴル人の歴史は世界中でより知られるようになるだろう。チンギス・ハーンは世界史においてモンゴル人とモンゴル国民を位置づけ、独立したモンゴル国の存在を刻印した功績のある人物だ。私たちのモンゴル人、モンゴルの歴代大統領はチンギス・ハーンの歴史、栄光、伝記、理想、行為を次世代への継承と新しい歴史と文化の創造のためにもこれまでの貴重な遺産をより強化するために貢献してきた。その一環として、ヘンティー県のブルハン・ハルドゥン山を世界文化遺産に登録、チンギス・ハーンの歴史を記録したチンギス・ハーン博物館を近日公開する等の様々な活動を行なっている」と述べ、同シンポジウムに参加した学者・研究者らに謝意を示した。Sh.アリウナー教授は「チンギス・ハーンの研究はそのままモンゴルの研究でもある。モンゴル人の思考、世界観、生活様式等を含む文化人類学と哲学を残さなければならない。今回のシンポジウムは世界がモンゴル国の存在に対して共通の理解に到達するための大きな推進力となることを期待している」と述べた。9日には、フレルスフ大統領が提案した「チンギス・ハーン研究」国際学会の設立を研究者らは支持し、設立することに合意した。研究者らは同学会の会長にニコライ・カラディン教授を任命した。カラディン教授はチンギス・ハーン及びモンゴルに関わる学術研究に20年以上携わり、特に匈奴王国とチンギス・ハーン研究においての第一人者でもある。
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