中国の王毅国務委員兼外交部長がモンゴルを訪問
中国の王毅国務委員兼外交部長がモンゴルを訪問した
中国の王毅国務委員兼外交部長がバトツェツェグ外務大臣の招請により、7日~8日の日程でモンゴルを訪問した。外務大臣は、8日に王毅国務委員兼外交部長と会談をし、戦略的パートナーシップの発展に向けた関係強化、経済協力促進などについて意見交換した。外相会談後、交換公文の署名や共同記者発表等が行われた。両国の課題はこれからの関係の効果を上げるために協議の頻度を上げ、調整せねばならいとのこと。両国の外相はここ10年、計9 回にわたり、互いの国を訪問しており、各訪問は両国の友好的な関係と協力が着実に前進していることを証明している。王毅外交部長は外相として4度目の訪問である。外相訪問で二国の共同事業、国境検問所の運営と貨物輸送問題、人の往来などの議題を焦点に協議した。 モンゴルにとっては、中国は対外関係と貿易の重要なパートナー国で、王外相の訪問では、安定的な輸出入の増大、国境検問所の通過力の向上、無償援助や有償資金協力による事業の加速化、ザミーンウデ・エレンホト経済協力特区の開発計画、モンゴル・ロシア・中国の「3 カ国経済回廊」構想枠での事業などに係る合意が得られ、二国間の貿易と経済協力を推進する上で具体的な成果に繋がることを信じている。今は、唯一の鉄道輸送がザミーンウデ検問所を通じて行われており、ガショーンソハイト国境検問所の鉄道開通は中国向けの第 2の玄関口を意味する。その開通は石炭輸出を年間1500 万トン増やすと推定されている。ザミーンウデ・エレンホト経済協力特区構想は中国の技術力を活かして技術革新とグリーン開発に基づく新たな開発モデルを目指すものである。モンゴルは上期に世界57ヶ国へ輸出しており、その82%は中国が占めている。政府も「新復興戦略」を通じて中国との連携を重視しており、石炭などの鉱産物や農産物などの取引拡大、中国向けの国産品の多様化、法的環境の整備、植物検疫などで協力を図っている。中国側は鉱業製品や穀物、皮革、ウール、食肉や肉製品等の非鉱産物の輸入回復を段階的かつ計画的に行っており、輸出入活動も再開されている。ライ麦や小麦粉、乳製品などの中国向け輸出の条件も整備されている。モンゴルと中国は、経済的な関係と協力の範囲を広げるため、平等かつ互恵的、共に発展する原則に基づいて「モンゴルと中国の貿易・経済協力促進に関する中期行動計画」を改めて結ぶことで合意している。中国が「一帯一路」構想を打ち出してから、対モンゴル無償資金援助が増えており、障がいのある子どものためのリハビリテーション・センター建設事業を含む国民生活の向上、地方の社会・経済発展に図る有益なプロジェクトを推進した。現在、中国はその無償資金で、ゲル地区の再開発、国境検問所の整備、マザーライ・ゴビ熊の生態系保護に向けた必要機材の提供など、インフラ整備、居住地の環境改善、公衆福祉の分野で事業を実施している。 一方、エルデネブレン水力発電所建設とバガノール火力発電所建設は中国の有償資金協力枠で実施されている。国境検問所の正常化はモンゴルにとって優先課題だ。モンゴルと中国の国境付近におけるインフラ整備、道路整備、検疫基準が互いに異なっている。双方の尽力で、国境検問所は段階的・計画的に再開されており、現在、7つの国境検問所における通過は再開されている。鉱産物は両国の貿易においてかなりのウエイトを占めると同時に、モンゴルの国家歳入の 20%となる。上期の石炭輸出量の87%は中国が占め、量産的に約710 万トンに達している。 鉄鉱石や製錬銅の場合は、中国は 100%買い取っている。
再生回数: 432
Tweet