「ゴビの自然と歴史」博物館が開館された
「ゴビの自然と歴史」博物館が開館された
5月18日の「国際博物館デー」に、南部ウムヌゴビ県のダランザダガド郡で「ゴビの自然と歴史」博物館がオープンした。同博物館には、モンゴル国で発掘された世界初の恐竜の卵巣、角竜類の完全な無傷の連鎖された骨、角竜類の15の小型恐竜の化石、超高速の動きを特徴とする小型肉食恐竜の化石を自然界で見つかったままの状態で展示している。さらに、モンゴル領土で見つかった最大のタルボサウルスの全身骨である同県グラワン・テス郡で発掘された化石など、ゴビ砂漠の実物恐竜化石を一堂に見られる貴重な展示となっている。地質鉱物ホールでは同県の領土で見つかる鉱石と鉱物やタワン・トルゴイやナリーン・スハイトの炭鉱、世界でも屈指の銅埋蔵量を誇るオユトルゴイ鉱山のサンプル、鉱物塩、半貴石が置いてある。また、ツァキルト渓谷、オツォン・マーント、バヤンザグ、チョノ・シュルグール、トゥグルギーン・シレーに4500~5000年前に人類が生活していたと思われる工芸品などの考古学的発見が多数ある。同県の9つの驚異の一つである現代のゴビ職人がつくった美しい銀器、宝石、宗教的な道具、楽器に加えて、青銅器時代と鉄器時代の工芸品など、人類の起源と発展、歴史、民族誌学、芸術品を代表とする4000点以上の貴重品が公開されている。同県の古い歴史博物館の建物は、1954年に宿泊施設目的で建設されたものだった。しかし、博物館基準を満たす設備が完備されていないため、保管物の50%余りのみを展示していた。新建物はオユトルゴイ社から資金を受ける「ゴビ・オユー開発」基金により109億トゥグルグの費用で建設された。
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