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林芳正外務大臣がモンゴルを訪問


Odgerel 2022-05-03 02:05

林芳正外務大臣がモンゴルを訪問した

日本の林芳正外務大臣がモンゴルのバトツェツェグ外務大臣の招請により4月30日から5月2日にかけてモンゴルを訪問しました。訪問に当たり、林外務大臣から寄稿文が届けられた。寄稿文には

ヘンティ、ハンガイ、ソヨンの高く美しき嶺々

北方のきらめきとなりし、緑の山々

メネン、シャルガ、ノミンの広大なるゴビ

南方の秀美(しゅうび)となりし、砂丘の海原

これが、わが生れし故郷、麗しきモンゴル

モンゴルの誇る詩人ナツァクドルジが「わが故郷」の中で歌い上げた美しい国、モンゴル国を、日本とモンゴルの外交関係樹立50周年の記念すべき慶節に、日本の外務大臣として訪問できることを大変嬉しく思います。ナツァクドルジの「わが故郷」は、単にモンゴルの美しい自然をうたいあげた詩ではありません。詩の後半において、ナツァクドルジは、モンゴルの長い歴史と伝統に触れ、民族の誇りを持って、愛する故郷を守り発展させるのだという決意も歌っています。彼のこの強い思いは、21世紀のモンゴルの人々に脈々と受け継がれていると思います。日本は、次の50年も、誇り高きモンゴルとともに発展していきたいと思います。私は、ナツァクドルジが詠んだ「麗しきモンゴル」を、この目で見、そこでチンギス・ハーンの子孫達と対面で、腹蔵なく語り合うことができる幸せを感じています」と書いてあった。1日、バトツェツェグ外務大臣が林芳正外務大臣と会談をした。バトツェツェグ外務大臣は「第三の隣国」である、共通の民主的価値を有する日本の林芳正外務大臣の今回の訪問は、外交関係樹立50周年に行われていることを強調し、両国の戦略的パートナーシップ関係を益々促進することへの確信を表明した。1990年代初頭以来、モンゴルの民主主義、改革、持続可能な開発への継続的な支援と、Covid-19パンデミックを克服するためのモンゴルへの支援に対して、日本政府に深い感謝の意を表した。外務大臣は、モンゴルの将来の発展のために多柱の経済構造を構築する必要性を指摘し、モンゴル政府により実施されている「新復興の政策」に指定されている経済の優先分野へ日本の先端技術、ノウハウ、投資を誘致したいとの希望を表明した。また、フシギーン・フンディー経済自由区域の開発、新しい衛星都市の開発、亜炭からの水素生産及び水素発電所の開発などにおいて、日本とのさらなる協力の可能性があることを指摘した。林芳正外務大臣は、モンゴル大統領が提案した「10億本植樹イニシアチブ」への歓迎を表明し、このイニシアチブへの支援と協力の方法を模索していると述べた。また、モンゴルと日本の戦略的パートナーシップの重要な部分として、気候変動と環境の分野での協力をさらに発展させたいと強調した。会談中、双方は、近い将来のハイレベルな相互訪問や開催されるイベントについて意見交換を行い、政治、貿易、経済、農牧業、文化、防衛、市民領事館など幅広い分野で戦略的パートナーシップを深めることに合意した。会談の後、双方は、「人材育成奨学計画」に関する覚書に署名した。 2001年に同計画が開始されて以来、360人の若いモンゴル人が日本の大学で修士と博士の課程を受けており、今年、日本政府はこの計画に2億6300万円の資金を提供することを決定した。

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