モンゴルで行っていたハタの養殖実験が終了

Odgerel 2022-04-21 03:04

社会

モンゴルで行っていたハタの養殖実験が終了した

岡山県岡山市岡山理科大学がモンゴルで行っていたハタの養殖実験が終了し、18日に報告会が行われた。ハタの養殖実験は2019年9月から岡山理科大学と静岡県の土木会社「KITAGAWA」がウランバートルで行ったものだ。養殖に成功したのは海水魚のハタ。成長すれば300キロ以上になる大型のハタと小型のハタを、交雑させたものだ。実験には真水に電解質を溶かした「好適環境水」という特別な水が使われた。内陸部での養殖を可能にする技術として期待されている。岡山理科大学の工学部応用化学科の山本俊政准教授は、「現地で養殖したハタは10カ月で1キロになるなど成長スピードが早く、生産性が高い。好適環境水は全世界どこでも利用できる。水がない所はないなりに使っていく、いろんなものを使いながら駆使しながら食糧生産できるんだという北の極寒での社会実験が出来たというのは大きい。」と報告た。18日は試食会も行われ、コリコリとした食感で臭みがなく、甘味のある上品な味だと評判がよかった。あまり魚を食べる習慣のないモンゴルの人にも好評だったという。今後は、共同実験を行ったKITAGAWA社が量産化をはかり、商業化を目指すとのこと。