日本の絵本『えんとつの町のプぺル』がモンゴルで注目を集めている
日本の絵本『えんとつの町のプぺル』がモンゴルで注目を集めている
ウランバータルの「インテルノム」書店では、モンゴルの学生5人が共同で翻訳した日本の絵本『えんとつの町のプぺル』が、注目を集めている。この本は日本の芸人西野亮廣さんが描いた1冊だ。 学生たちが翻訳したきっかけは、名古屋大学法学部修士課程で勉強していた留学生のツェベルマーさんが美しい絵本にふと目を止め、知人の日本人から「翻訳してみない?」と声掛けられたのが始まりだ。さっそく大学の後輩たちに声をかけ、大手出版社に持ち込み、契約をしたとのこと。昨年3月から翻訳を開始し、半年で完成した。今年になって店頭に並んでいる。 翻訳で難しかったのは5人の訳の流れを統一すること、適正な言葉を選ぶことなどで、何回も修正したという。名古屋大学で法学を教える中村良隆先生は、「物語は日本的ないじめの要素を取り入れつつ、最後は父親との絆が強調され、感動的なものになっている。煙におおわれた街というのは冬のウランバートルとも重なり、タイムリーな出版で、素晴らしいです」と感想を述べた。一般の読者の声も、「絵が美しい」「友達との友情と、父親の愛が伝わってきた」など好評を得ている。絵本は1冊19900トゥグリグ日本円で796円で、インテルノム書店と全国の支店17か所で発売されている。
再生回数: 696
Tweet