モンゴル発のファッション会社「7-694」はダウン症の子どもたちを使い、広告動画を制作

Odgerel 2022-02-17 03:02

社会

モンゴル発のファッション会社「7-694」はダウン症の子どもたちを使い、広告動画を制作した。

モンゴル発のファッション会社「7-694」はダウン症の子どもたちを使い、軽快な音楽に合わせて踊ったり、一流モデルのように、ポーズを決め、カシミアマフラーやニット帽をアピールする斬新な広告動画を制作した。「7-694」社は2020年11月に設立され、社名の数字は、「無限に広がる幸運の日」という意味の単語をキリル文字で書いた時の文字数だそうだ。創業者のトゥブデンさんは大学でビジネスを専攻し、トップカシミヤメーカーのゴビ社に入社したものの、ハイエンドな同社のマーケティングに飽き足らず退社し、若者にターゲットを絞った7-694を立ち上げたそうだ。共同創設者でカメラマンの友人がSNSでダウン症児の母親の投稿を見つけたのを機にダウン症協会を訪ね、その場に居合わせた子どもたちを同社製品のモデルに起用することを決めたという。さらにトゥブデン社長は、生まれつき肌や髪の色素が少ないアルビノの男性や、ふくよかな体形の女性を起用したCMも制作しているほか、撮影が終わってからも彼らに商品のタグ付けなどの仕事を定期的に依頼し、継続的な関係の構築を心掛けている。CMに登場したビャンバスレンさんは、「モンゴルには“働く人の口には宝物が飛び込んでくる”ということわざがある。僕もみんなとCMに出たり、仕事を手伝ったりできて嬉しい」と話していた。その隣で、母親も「障害者は何もできないという社会の眼差しを変えようとしてくれる社長に感謝している」と喜んでいた。