金融政策金利を今の6%に維持する
金融政策金利を今の6%に維持する
モンゴル銀行は金融政策決定会合で、金融政策金利を今の6%に維持することを決めた。モンゴル銀行は「政策金利の現行維持とは、景気回復支援と成長基調の安定化を支える」と見方を示した。全国インフレ率は10.5%に達し、ウランバートル市では10%となった。輸出入制限、動物感染症のまん延、輸送費の高騰等の供給制約の原因で供給サイドの要因によるインフレだ。今後は短期的な物価上昇の圧力が強くなるが、2022年下期からモンゴル銀行が設定する目標ラインまで落ち着くと期待されている。但し、供給網の機能不全、輸入制限、食品や燃料などの価格が高止まりで、物価上昇の圧力がなかなか弱まらない恐れもある。懸念すべき状況を踏まえ、ガソリンや主要食品項目の備蓄量を確保するために長期レポ取引対象枠を広くとった。モンゴル銀行はグローバル経済の成長基調が続き、主要輸出品目の国際相場も好調であったにも関わらず、国内景気は今年下期に連続的に下振れであったとした。政府や中央銀行による金融支援特別オペレーションは、経済活動と景気回復にプラスに働いているが、個人消費低迷、輸入制約、供給網の機能不全等による工業と建設業の成長鈍化で、経済成長も減速している。モンゴル銀行は外貨準備率の引き上げについて「銀行資金調達構造における米ドルの比率を下げ、自国通貨の相対的な価値を確保するために3ポイント引き上げを決定した」と言及した。なお、景気回復基調とインフレ率などに応じて随時に金融政策を調整していく意向を強調した。
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