5人の研究者が「フビライ・ハーン」賞を受賞
5人の研究者が「フビライ・ハーン」賞を受賞した
国内から4人、国外から1人の研究者がモンゴル科学アカデミーの最高賞「フビライ・ハーン」賞を受賞し、賞状とメダルの授与式が開催された。「フビライ・ハーン」賞を受賞した国内の4人はオユンスレン教授、ムンフバヤル教授、バトスーリ上下水道運営管理局長、チュナグ科学アカデミー元事務局長である。海外から受賞した一人はパーモン・ロシア科学アカデミー・シベリア支部長である。オユンスレン教授は長年、生化学、分子生物学、分子遺伝学の手法を駆使し、野生生物の研究に携わってきた。特に、モンゴルにおけるプルゼワルスキー馬の研究を国内外の研究者との共同調査を進め、遺伝子の起源、性染色体を明らかにし,アカデミーの発展に貢献したことが認められた。ムンフバヤル教授は、長年、モンゴル国立教育大学数学自然科学部に所属し、高校生向けの「生物学」の教科書だけでなく、両生類と爬虫類に関する研究に取り組み200冊近くの著書を執筆した。バトスーリ上下水道運営管理局長は、2018年から上下水道運営管理局と科学アカデミーとの共同研究及び科学的根拠に基づく国家政策のために熱心に取り組んできたことが認められた。彼の携わった上下水道使用法の改正に関する法案は2019年12月12日に国会で採決された。チュナグ氏は、1992年から1996年まではモンゴル国会議員、1996年から2006年まではモンゴル科学アカデミー事務局長兼副長官として教育及び科学部門において50年間務めてきた。チュナグ氏は、社会主義から民主主義への移行期において教育と化学分野の質的・量的変化に対応する法律、それらに関わる教師、従業員などの社会的問題の解決に積極的に取り組み、アカデミーの発展に貢献したことが認められた。海外から受賞したパーモン・シベリア支部長は、ロシア科学アカデミーだけでばく、モンゴル科学アカデミーにおいて多数の共同研究を進め物理・化学分野に貢献してきた。特に、科学歴史上初めて、酸化ウランをベースにした太陽触媒反応炉により、石油副産物を処理する独自の技術を開発した。過去2012年には、金沢大学環日本海域環境研究センターの柏谷健二教授が,日本人として初めてモンゴル科学アカデミー「フビライ・ハーン賞」を受賞したことがあります。柏谷教授が長年、モンゴル北部にあるフブスグル県フブスグル湖、ダラハド盆地におけるユ-ラシア東部の環境変動を明らかにしてきた。
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