COVID-19支援のための抗原キット供与式を行った
COVID-19支援のための抗原キット供与式を行った
日本政府は、世界的な新型コロナウイルス感染症の収束のため、安全性、有効性、品質が保証されたワクチンへの公平なアクセスの確保が重要であるとの考えの下、ワクチンを接種現場まで届けるための「ラスト・ワン・マイル支援」を59か国に対して実施しているとのこと。JICAは、日本政府の方針に則り、モンゴルにて実施している無償資金協力「新型コロナウイルス感染症危機対応緊急支援計画」において、抗原検査キットや、オミクロン株のような変異株も測定可能な次世代シークエンサー、冷蔵庫付きワクチン輸送車、ポータブル冷蔵庫、スパイロメーター(肺機能検査機器)、ワクチン接種情報登録用PC、セーフティボックスといった機材を供与準備中である。12月1日に初回納入分となる抗原検査100キット(1000回分)を届け、3日はその供与式を行った。供与式にはTs.エルデネビレグ保健省事務次官、ヤンジマー保健省対外局課長、小林弘之在モンゴル 日本国特命全権大使、田村えり子JICAモンゴル事務所長が出席した。田村えり子所長は、今もなお感染が続くCOVID-19に対し、治療と対策に努める保健省及び全ての医療従事者の方へ敬意を表した。その後、これまでのJICAの取組として、2020年に実施した約2億3000万米ドルの緊急支援借款や、PPEやN95マスクといった感染症対策・衛生用品、計22品目・36万米ドル分の供与、日本の経験を活かしたコロナの治療・予防法に関するオンライン研修実施等を紹介した。さらに2021年は、第二母子病院に対する合計87万米ドルの予算を活用した救急車や医療機材の供与、54万米ドルの予算を活用した全国の病院へのポータブル超音波装置の供与を準備中であることや、日本モンゴル病院でのコロナ陽性患者の受け入れのための感染症対策へのアドバイス、産科医・助産師を対象とした、コロナ陽性となった妊産婦のケアに関するオンラインセミナーといったソフト面での支援についても紹介したとのこと。
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