モンゴルの輸入食品の価格が上昇
モンゴルの輸入食品の価格が上昇している
新型コロナウイルスの影響による中国とのトラック輸送などの停止により、モンゴルの輸入食品の価格が上昇している。モンゴル国家統計局が12日に発表した週間物価調査レポートによると、11月10日時点で、モニタリングしている主な輸入食品の価格は前月比2%~25%、前年同期比で7%~77%とそれぞれ上昇した。中国内モンゴル自治区のエレンホト税関は、10月14日以降、エレンホト市内での新型コロナウイルス感染者発生を理由に、トラックの越境輸送を完全停止した。その影響で、モンゴル国内で輸入食品の品薄状態が続いている。その後、鉄道による輸送は再開されたが、トラック輸送は現在も停止したままで、再開時期は不明。トラックの越境輸送停止の影響は、国産食品や製品にも及んでいる。国産のジャガイモ、ニンジン、キャベツは前月比2~3倍値上がりし、国内で製造されているパン、牛乳・乳製品などは、包装資材を中国からの輸入に依存しているため品薄になっている。こうした商品の供給減少や価格上昇を緩和するため、モンゴル政府は11月8日から、エレンホト市から生鮮野菜や果物を鉄道で輸送する対策を開始した。その結果、30種類の生鮮野菜150トン、17種類の果物100トンがコンテナ7本でウランバートルに運ばれた。また、モンゴル食料農牧軽工業省は、中国当局にコンテナ60本分の生鮮野菜や果物の輸送を依頼したと発表した。現在、ウランバートル市内のスーパーマーケットでは、店頭から一時消えていたレタス、ほうれん草、ブロッコリーなどの葉物野菜やバナナ、ブドウなどの果物が再び店頭に並ぶようになった。
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