チンギスハーン国際新空港を開港
チンギスハーン国際新空港が開港された
7月4日、日本政府からの資金協力(円借款)によって建設されたチンギス・ハーン国際新空港が開港した。開港式典にU.フレルスフ大統領、小林 弘之在モンゴル日本国特命全権大使によるスピーチが行われた後、同空港の初フライトとしてウランバートルから東京へモンゴル航空が飛び立った。JICAは円借款事業「新ウランバートル国際空港建設事業(総額656.57億円)」を通じて、日本が持つ最新の技術を結集し、チンギスハーン国際空港の建設に協力してきた。JICAは空港建設に加え、「新ウランバートル国際空港人材育成及び運営・維持管理能力向上プロジェクト」を通して、組織計画、滑走路等 維持管理、給油システム運営・維持管理、料金設定・テナント運営、顧客満足度向上活動、既存の空港から新空港への移転などの分野における協力を日本の関係機関、企業で実施してきた。また、同空港の運営制度設計を検討することを目的とした、JICAの協力「新ウランバートル国際空港運営制度設計支援」の結果、モンゴルで初めて空港運営が民間企業に委託されることになった。日本企業連合とモンゴル国営企業が出資参画するNew Ulaanbaatar International Airport LCCがモンゴル政府とコンセッション契約を締結し、運営することとなった。モンゴル政府とのコンセッション契約に基づき、日本企業連合は今後15年間にわたって新空港の運営を担うとのこと。新空港はウランバートルの南西50キロ、トゥブ県セルゲレン郡のフシギーン・フンディに位置する。滑走路は3600メートル、ボーディング・ブリッジ6箇所備えた旅客ターミナルビルが建設されており、年間200万人が利用できる設計となっている。MIATモンゴル航空は、ウランバートル 東京線を7月に4日と16日の2往復運航する予定だ。国際線はすべて新空港から運航される。チンギスハーン国際空港がモンゴル・日本の二国間協力の新たな象徴として、安全に運営されるとともに、観光や物流、周辺都市開発等、モンゴル国の更なる経済発展に繋がることを期待している。
再生回数: 787
Tweet