6月9日、モンゴルで大統領選挙が行われる
6月9日、モンゴルで大統領選挙が行われる
6月9日、モンゴルで大統領選挙が行われる。モンゴル国憲法では第2部第30条から大統領に関する規定が示されている。その冒頭には「モンゴル国大統領は国家元首であり、モンゴル人民の団結を表象する。」と定められている。大統領は国会に議席を有する政党・同盟から選出されるが、国全体を代表する存在となる規定のため、就任後は党派を離脱することが求められる。憲法では、大統領は50歳に達しており、直近5年以上国内に常住しているモンゴル国民から任期6年で1回のみ選出されるとされている。大統領の権限については憲法第33条、第1項で具体的な権限が記載されているのに加え、第2項では大統領がモンゴル国国軍の最高司令官であると記されている。大統領の権限から紹介すると、大統領は国会が制定した法律及び決定の全部ないし一部に拒否権を発動する。ただし、国会本会議出席議員の3分の2が拒否権を受け入れない場合、法律・決定の有効性は維持される。国会の過半数の議席を持つ政党・同盟から立候補した者を首相に任命する。大統領権限に関する問題について政府に方針を指示する。大統領令を発布した場合は首相の署名により有効となる。大統領は対外関係の全権を代表する。国会と協議の上で政府を代表して国際条約を締結する。さらに、国会と協議の上で在外公館代表を任命、召還する。また、外国公館代表の信任状および召還状を受領する。国家による称号、軍隊最高位の授与、勲章およびメダルによる褒章のほか、恩赦を行います。モンゴル国籍の付与及び放棄、庇護問題の決定を下す。モンゴル国安全保障会議を主宰し、国土全土ないし一部に軍隊を派遣する。憲法に定められた特別な事態の際、国会が閉会ないし延期の場合に国土全土ないし一部に非常事態ないし戦争状態を宣言する。宣言の大統領令は発布以降7日間に国会が審議の上で承認ないし無効を判断する。国会の決定がない場合、宣言は無効となる。モンゴルでは民主化直後、現行憲法が制定される前から大統領制がとられている。現在までに大統領を務めたのはオチルバト、バガバンディ、エンフバヤル、エルベグドルジ、バトトルガという5名の方々である。
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