工業生産は前年同期を48％上回った
工業生産は前年同期を48％上回った
国家統計委員会が5月17日に発表した今年の第1四半期の経済統計によると、工業生産は前年同期を48％上回った。鉱業と製造業の好調が下支えし、生産高は6兆 2000億トゥグルグに達した。鉱業は59％、製造業は39％、電力関連業は9.6％、給水・廃棄物処理関連業は 14％増加した。4月の工業生産高は前月比9％減少した。鉱業は8％、製造業は13.5％減少した。4月の鉱業高は前年同月に比べ73％増加し、石炭は3.5倍、石油は16倍、金属は47％それぞれ増加した。鉱業主要産品の生産量をみると、金、精錬銅、鉄鉱石、一般炭、蛍石、原料炭、石油は前年同期に比べると3.6倍増加した。製造業の主要産品は、銅カソードは 99％、アルコール類や小麦粉、牛乳、カシミア洗毛、セメント、石炭固形燃料、食肉、たばこ類は10倍まで増えた。一方、飲料品、マスク、金属製品、消毒液、カシミヤ製品などは61％まで減少した。工業売上高は前年同期比で82％増加した。 鉱業売上は、金属が2倍、石炭が3倍、石油は5倍それぞれ向上した。2021年はモンゴルの市場経済化政策が始まって30周年にあたる。モンゴルで民主化運動が発生し、それまでの社会主義一党独裁体制が平和裏に放棄されて30年余りが経過した。当初の大混乱とその後の低成長は2000年代からの鉱業ブームによって脱却しましたが、一方でこの間を通じて失業・貧困は根強い問題として残存している。さらに、後を絶たない政治的腐敗に加え、ウランバートル一極集中に伴う大気汚染や交通渋滞をはじめとする都市問題、あるいは鉱業開発、違法掘削による環境問題など、より深刻化した問題もある。
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