ヒョウの頭数は、約953頭に
ヒョウの頭数は、約953頭に達した
世界自然保護基金モンゴル事務所の提案により、モンゴルヒョウ保護基金、国際ヒョウ保護基金、科学アカデミー生物研究所が協力し、2017年にヒョウの分布図と個体数を明らかにする幅広い現地調査を開始した。調査の結果、モンゴルアルタイ、ハンガイ、サヤンの 山脈をまたがる32万8000平方キロにわたって生息しているユキヒョウの頭数を除き、ヒョウの頭数は、約953頭に達したことが分かった。この調査にはモンゴル国立大学の学者、研究者、国立公園の自然保護官、地方の住民等、約500人が一丸となり40回の現地調査を行った。ヒョウは最も標高が高い場所や隠れた場所に住むため、この調査では、ヒョウの足跡追跡研究、生息域での自動撮影カメラ、生息環境のモデル化、GPS搭載の首輪、ヒョウの移動による生息地確認、地方の住民を対象としたアンケート調査などの方法を使用し、データを収集した。その結果、モンゴルはこのような新しい方法を活用し、広域でヒョウの現地調査を行った初の国となる他、ヒョウの頭数でも世界第2位になった。専門家のガントルガ博士は「ヒョウが生息可能な10県の40 万6800平方キロに足跡追跡研究を、合計29山で自動撮影カメラを用いた研究をそれぞれ実施した。この調査は膨大な計算と科学に基づいた重要な研究であり、この調査を行った結果、ヒョウが危機に瀕している場所で保護活動などに取り組む機会が設けられます」と語った。ヒョウは自分の縄張りを作り、基本的に単独で暮らす動物だ。2年に、2~4匹の赤ちゃんを生む。ヒョウの赤ちゃんは2年間ぐらい母親と暮らしてから、自分の縄張りを探しに行く。オスヒョウの縄張りはメスより大きく、広さはおよそ100~400キロだ。野生ヒツジ、アイベックスなどの珍しい動物、生物多様性生存もヒョウと深く関わっている。
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