トゥブ県とホブド県で草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクトを実施

Odgerel 2021-03-10 05:03

ローカル

トゥブ県とホブド県で草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクトが実施される

2月22日、小林弘之在モンゴル日本国特命全権大使は、ムンフバートル・トゥブ県知事と、2021年度草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「トゥブ県ゾーンモド郡ブジンヘン統合幼稚園改修計画」のオンライン署名式を実施した。ムンフバートル知事は「トゥブ県の19郡が草の根・人間の安全保障無償資金協力によって、1990年以降、医療、教育、農業分野で計150万米ドルを超える支援を頂いたことに感謝する」と述べた。同計画の実施によって、1975年竣工のブジンヘン統合幼稚園の内装、電気系統、暖房設備、上下水道配管などの改修がモンゴルの幼稚園設置基準に基づいて行われるとのこと。これによって、同幼稚園の安全かつ衛生的な環境が改善され、地域の教育環境が向上すると期待している。
2月22日、小林弘之在モンゴル日本国特命全権大使は、ドゥゲルジャブ・ホブド県知事と、2020年度草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「西部ホブド県ムンフハイルハン郡病院新病棟建設計画」のオンライン署名式を実施した。ドゥゲルジャブ知事は、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、日本から健康保健分野に多くの支援がなされていることに対し、感謝の意を表明した。同計画は、ホブド県ムンフハイルハン郡病院の敷地内に2階建て20部屋の新病棟を建設するものだ。同病院の入院スペースはモンゴルの病院建設基準の半分以下しかなく、感染症を罹った患者のための個室を設けることもできないために、院内感染のリスクが高くなる等の支障が生じていた。この計画の実施によって、モンゴルの病院建設基準に合致した病院となり、年間外来患者約8000人と年間入院患者約500人が直接裨益し、山岳地で他の地域の病院へのアクセスが容易でない同郡の医療環境が改善されることが期待される。