フレルスフ首相が内閣総辞職を表明

Odgerel 2021-01-25 04:01

政治

フレルスフ首相が内閣総辞職を表明した

1月19日、モンゴルでは新型コロナウイルスに感染した出産直後の女性を極寒の中で薄着で施設に隔離したことから、20日にスフバートル広場で約5千人くらいが集まって政府のコロナ対策の対応部門を批判し、大規模な抗議活動が発生した。同日に副首相や保健相が辞意を表明し、21日にフレルスフ首相が内閣総辞職を表明した。フレルスフ首相は2020年6月の国会議員選挙で与党・人民党を歴史的な大勝利に導き、現職首相の再任を果たしたのだ。与党、モンゴル人民党は22日、前日に総辞職したフレルスフ内閣で官房長官を務めていたルブサンナムスライ・オユン・エルデネを次期首相に指名することを決めている。オユン・エルデネは1980年に生まれた、モンゴル国立大学法学部を卒業し、米ハーバード大学ケネディスクールで行政学修士号も取得している人だ。2016年から国民大会議の議員を務め、2020年の総選挙で勝利を収めて再任したフレルスフ内閣の官房長官を務めていた。モンゴル人民党幹事会と総務会では、この人事案は全会一致で可決されており、これから大統領と国会大会議から承認を受ける見通しだ。今回の抗議活動を巡っては、今年6月に行われる予定の大統領選を視野に入れた政治的な駆け引きとの見方も浮上しているとのこと。