視覚障害児は電子ブックリーダー機材を供与された
視覚障害児は電子ブックリーダー機材を供与された。
新学年の開始に向け、9月1日田村えり子JICAモンゴル事務所所長が視覚障害児の特別支援学校である第116番学校に対し、「障害児のための教育改善プロジェクトフェーズⅡ」の予算で購入されたDaisy reader機材(電子ブックリーダー)160台を供与した。Daisyとは、Digital Accessible Information System(アクセシブルな情報システム)を表し、Daisy readerはインストールされた電子書籍・文書をモンゴル語で読上げる機能を持つ機材だ。今回、供与した160台全ての機材に、電子書籍になっているモンゴルの教科書の全学年分がインストールし、生徒たちはDaisy readerを使用して、自宅でも教科書を読むことができる。一度の読上げで理解できなければ、繰り返して聞くことも可能とのこと。また、教員がワード資料で準備した資料や宿題も、インストールしてオフラインでも聞き取ることができるので、コロナや休校措置の際も、教科書を読んで宿題に取り組むことができる。生徒の学習へのアクセスが確保されるだけでなく、これまで点字で教材や宿題を準備していた先生達の業務量軽減にもつながる。コロナによる休校の中、テレビ授業を活用しきれなかった視覚障害児が、今後はDAISY機材・教科書を活用することにより、生徒それぞれの学習レベルに合わせた在宅学習が可能となる。DAISYの供与と活用促進を通し、JICAは視覚障害児の遠隔教育環境の整備に取り組んでいる。
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