匈奴の首都遺跡が発見

Odgerel 2020-07-22 04:07

歴史

匈奴国の首都遺跡が発見された

モンゴル中部を流れるオルホン川沿いの発掘調査で、ルンチェン、ルート「竜の都」と名付けた遊牧国家「匈奴」の首都が見つかったとモンゴルの考古学者が18日、明らかにした。発掘現場からは都市の二重の壁、ため池、「天子」の飾り文字の入った建物の跡が見つかったことから、考古学者らは遺跡が匈奴のかつての「竜の都」のルンチェンだと分かったと言う。考古学調査チームのリーダーを務めるウランバートル大学のイデルハンガイ准教授は「匈奴帝国の政治の中心地を10年余り探し続けていた。竜城を発見し、発掘できたことをうれしく思う。」と語った。イデルハンガイ准教授は「遺跡の建物遺構から漢字で「天子単于」と刻まれた軒瓦の先端部分が見つかった。これにより遺跡が匈奴国の首都であると分かった。」と述べた。「天子単于」の銘のある瓦がモンゴルで見つかったのは今回が初めてだ。イデルハンガイ氏によると、遺跡はアルハンガイ県ウルジート郡で2017年に発見されたが、資金難により今年になって発掘作業を開始したとのこと。匈奴は紀元前220年から2世紀まで中国の北方に栄えた一大遊牧国家だ。万里の長城が建設されたのも、匈奴の進入を防ぐのが目的だった。