カシミヤに関わる産業が危機に
モンゴル経済に重要なカシミヤに関わる産業が危機にひんしている
モンゴル経済に重要なカシミヤに関わる産業が危機にひんしている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で需要が急減している上、入国管理の強化で中国から買い付け業者も来られず取引額が大幅に下落した。国民の3分の1がカシミヤ生産に携わるとされる中、政府は対応を急いでいる。取引量は昨年の3分の1程度で、生カシミヤの取引額も1キログラム当たり4500トゥグリグ日本円で約1800円で、昨年の11万トゥグルグの半額以下になっている。ここ数年はカシミヤ需要は拡大し、遊牧民もヤギの頭数を増やしてきた。特に中国はモンゴルのカシミヤの8割以上を買い付け、セーターやスカーフなどを織る糸に加工していた。ところが新型コロナウィルスの感染拡大で世界中の工場が閉鎖され、中国の業者がカシミヤを買い付けずにいる。モンゴルの繊維加工大手ゴビ社も販売低迷を理由に2550人の従業員の10%を削減した。フレルスフ首相は遊牧民 への助成を発表し、加工業者にも遊牧民からカシミヤを買い取る価格に条件を付けた低利の助成ローンを打ち出した。
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