モンゴル鉄道公社のツェンゲルCEOは「中国モンゴル国際物流センター」を設立する契約書に署名した
モンゴル鉄道公社のツェンゲルCEOは「中国モンゴル国際物流センター」を設立する契約書に署名した
モンゴル鉄道公社のツェンゲルCEOは中国・天津市を訪問し、天津港を運営する天津港集団の子会社である天津港経済技術協力公社と合弁会社「中国モンゴル国際物流センター」を設立する契約書に署名した。この物流センターは、モンゴルが天津市から借地する10ヘクタールの土地に、7月から建設される予定だ。モンゴル鉄道公社のツェンゲルCEOへのインタビューによると、商品を集積・仕分けし、天津~ウランバートル~ウランウデ路線を経由して、欧州各国向けに物流サービスを提供することを計画しているとのこと。この路線は「モンゴル・ロシア・中国経済回廊」として、3カ国の物流を担う主要ルートで、物流センターを単なる物流・倉庫サービス拠点にとどまらず、高付加価値商品の製造拠点として活用する可能性も検討しているという。また、モンゴル鉄道公社は、モンゴル産品の輸出や物流センターにおける付加価値商品の製造に期待を寄せている。モンゴルは鉱業と農畜産業が主要産業なため、鉱物資源や家畜由来原料・製品を同物流センター経由で日本、韓国、米国などの第三国市場に輸出する機会が開かれる。2016年に、モンゴル、ロシア、中国の3カ国の道路を経由してトラック輸送を行う政府間協定が承認された。モンゴル鉄道公社の構想では、同ルート上はトラック輸送、その後はシベリア鉄道を活用してトランジット輸送を行うことを計画している。
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