モンゴル経済が回復の兆しを見せている
モンゴル経済が回復の兆しを見せている
モンゴル経済が回復の兆しを見せている。海外直接投資FDIは増加しており、特に鉱業分野の復活が著しい。ゴビ地域に位置するオユトルゴイ鉱山では、採掘活動が第2段階に入り、経済成長は国内総生産、FDI共に2011年のピーク時と同じ水準になると見られている。経済成長とFDIとの相関関係、またFDIの増加により企業優位のビジネス環境が構築されたことなどから、モンゴル経済は今後急速に成長することが考えられる。オユトルゴイ鉱山は銅や金の埋蔵量が豊富で、鉱業への依存度が高いモンゴルにとっては重要な投資場となっている。昨年5月の国際通貨基金(IMF)による55億米ドルにのぼる救済措置を受けて、オランダ政府系金融機関FMOやベルギーの開発途上国投資会社(BIO)などの国際開発機構は、モンゴルにおける投資を再開している。モンゴルは2017年に5%のGDP成長率を記録しており、これはIMFの予測を上回るペースだった。しかし、モンゴル経済の将来は、外資の流入に対する政府の対応にかかっていると言える。政府がモンゴルにおける投資を妨害、阻止するような動きを取れば、海外投資家は慎重な構えを示さざるを得ないだろう。
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