モンゴル初の製油所の起工式が行われた

Odgerel 2018-06-26 04:06

政治

モンゴル初の製油所の起工式が行われた

 22日、ドルノゴビ県でインドから融資を受けて建設されるモンゴル初の製油所の起工式が行われ、フレルスフ首相とインドのラジナート・シン内相が参列した。インド輸出入銀行から20年間の10億米ドル日本円で約1100億円の融資を受け、製油所、付随するパイプライン、発電所を建設する。モンゴルは現在石油製品のほぼ全量をロシアからの輸入に頼っており、政府はこの製油所に経済の活性化と輸入ガソリンへの依存軽減の望みを託している。ロシアと中国に挟まれたモンゴルの経済は近年低迷しており、国際通貨基金から55億米ドルの緊急支援を受けた。モンゴル政府は製油所プロジェクトで国内総生産の10%拡大を見込んでいる。プラントを建設する国有企業「モンゴル製油所」によるとこの製油所の原油処理能力は年間150万トンだそうだ。建設期間は4年で、完成すれば600人の雇用を創出し、年間ガソリン56万トン、ディーゼル燃料67万トン、液化石油ガス10万7000トンを生産する計画である。新たに建設する全長500キロのパイプラインで、ドルノド県の油田から製油所に原油を輸送する。この油田は中国石油天然ガス集団の傘下企業ペトロチャイナ大慶タムサャグが操業しており、モンゴル国家統計局によると同社は今年1月から5月に280万バレルの原油を中国に輸出した。