モンゴルのゴビ砂漠で岩壁に刻まれた2千年前の漢文の銘文が見つかった
モンゴルのゴビ砂漠で岩壁に刻まれた2千年前の漢文の銘文が見つかった
モンゴルのゴビ砂漠の北部で、岩壁に刻まれた約2千年前の漢文の銘文が見つかった。西暦25年から220年まで存在していた後漢王朝の遠征軍が、モンゴル高原を支配していた騎馬遊牧民・匈奴と交戦した経緯や成果を祝う詩などが刻まれているのが中国の歴史書に記載された内容とほぼ同じとのこと。モンゴル最古の漢文銘文と見られており、専門家はなぞに包まれた匈奴と後漢の関係や歴史の解明につながると期待している。青山学院女子短期大学の鈴木宏節助教らが2010年からモンゴル科学アカデミーと共同で現地調査を断続的に実施している。鈴木さんによれば、現場はウランバートルから南西に約350キロメートル離れた、ゴビ砂漠の北側に広がる標高1471メートルの山岳地帯だそうだ。銘文は、南側に向いた岩壁の高さ約3メートルの石の平らな表面に縦120センチメートル、横180センチメートルの範囲に刻まれているとのこと。1文字の大きさは4センチぐらいである。およそ250文字が確認されており、字体や内容から後漢が残した文章と見られている。
再生回数: 1750
Tweet