モンゴルの東部で突厥文字が彫られた大型石碑が発掘された
モンゴルの東部で突厥文字が彫られた大型石碑が発掘された
8日、モンゴル東部のドンゴイン・シレー遺跡で、古代トルコ文字突厥文字が彫られた大型石碑14本を発掘したと大阪大の大沢教授らのチームが発表した。石碑は14本もあり、「タムガ」と呼ばれる部族の印章も100個以上刻まれている。また被葬者が「東方の王族」という称号も持っていたことからチームは「モンゴルの東方に位置する突厥の拠点だったことを明示する貴重な史料である。」と話している。突厥は、中央ユーラシアの草原地帯で初めて文字を発明した部族として知られている。調査はモンゴルの科学アカデミーの歴史・考古学学院との共同研究で、2015年から2017年に実施された。石碑はいずれも花崗岩で、復元すると長さはそれぞれ約4メートルから6メートルである。これまで発見された突厥石碑では最大級で、うち12本は被葬者を埋葬した石槨を囲うように置かれ、別の1本が石槨のそばにあったとみられている。残り1本の位置は不明である。石碑を解読すると、被葬者が突厥の君主に次ぐ位で、東方の王族として防衛の任に就いていたことなどが分かった。石碑に刻まれた役職などから、墓は西暦741年ごろに造られ、被葬者は君主ビルゲ・カガンのいとこに当たるバン・キョル・テギンである可能性が高いと大沢教授は推測している。
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