今年は政治粛清施行80周年である

Odgerel 2017-08-29 06:08

歴史

今年は政治粛清施行80周年である

モンゴルで政治粛清が行われてから80年が経っている。1937年から1939年までは僧侶たちだけが殺されるのではなく、政府機関で務めていた公務員たちが上層部あるいは首脳者に対して意見を述べただけで反政府主義者とされ、その家族まで後ろ指を差される大変な生活を強いられていた。この状況は1990年まで続き、モンゴル人には言論の自由も、選択する権利もなかった。社会の知識階級の人々ばかりが粛清された歴史の黒い影は今でも影響を残している。1996年にモンゴル政府は政治粛清犠牲者たち、その家族に謝罪をし、1998年に全員を無罪にし、賠償金を支払う法律が制定された。今から27年前に設立された政治粛清犠牲者を無罪にすることを担当する国家委員会は今でも名誉回復、賠償金の支払い、政治粛清の悪影響を認識してもらうことを目的とした仕事をしている。今までの19年間の間で、政治粛清犠牲者及びその家族1万8千人に住宅及び金銭的な援助をしている。2017年には政治粛清犠牲者を無罪にする、賠償金を支払う、申請書を受理する刻限を延長する法案が国会に提出される。更に、政治粛清施行80周年に因み、各県及び首都で政治粛清をテーマに会議及び展示会を開催する、政治粛清犠牲者の記念像に花束を捧げ、敬意を表す式典などが行われる。9月7日にウラーンバートル市で開催される「政治粛清：原因、結果、教訓」と題した国際会議にドイツ、ロシア、日本、モンゴルの科学アカデミー、大学の教授たち、政治粛清犠牲者連盟、国際機関の代表者らが出席する予定である。