民主党のバトトルガ氏がモンゴルの大統領になった
民主党のバトトルガ氏がモンゴルの大統領になった
7日にモンゴル初となる大統領選挙決選投票が行われた。資源価格の下落などにより低迷している経済をどう立て直すかが問われる中、財政のたて直しなどが選挙の争点となった。政府が進行中の財政緊縮策の支持や外国投資の支援などを訴える与党候補・人民党のエンフボルド氏と輸出促進や資源開発に対する政府関与の強化などによる経済成長を訴える野党候補・民主党のバトトルガ氏の間で争いが繰り広けられた。6月26日に行われた1回目の投票の得票率がバトトルガ氏38.1%、エンフボルド氏30.3%だったが、決選投票の結果では、バトトルガ氏が50.59%、エンフボルド氏が41.16%の得票率となり、バトトルガ氏がリードする形となった。モンゴル5番目の大統領の座を勝ち取ったバトトルガ氏は、国会議員、食糧農牧業大臣、建設・都市開発大臣を務めるなどし豊富な政治経歴を持つほか、大手民間企業の経営者、モンゴル柔道連盟の会長など、様々な顔をもつ人だ。国民の愛国心を呼び起こす戦略で、モンゴル帝国を築いた英雄、チンギスハーンの故郷で選挙運動をスタートした。選挙戦では「モンゴルが勝つ」をスローガンに掲げ、国の発展を訴えた。モンゴル柔道連盟会長を務め、スポーツを通じた日本とのつながりは深いバトトルガ氏はウランバートル市出身で、54歳だ。第5番目大統領の就任式は7月10日に行われた。11日、モンゴル初政権樹立2226周年、大モンゴル建国811周年、国家主権と独立再宣言106周年、人民革命96周年を迎えたナーダム祭を開会し、ハルトマー・バトトルガ第5代大統領が演説した。大統領は「ナーダム祭のこの日にも我々は計画事業を進めるべきだと思っている。失業率と貧困は国民生活を衰えさせており、私はこの負債問題解決に注目する。経済安定化、建設事業をより早く開始する多大な目標があるということをこの日に強調したい」と述べ、国民に対し、世界唯一のモンゴルナーダム祭を精一杯楽しむことを祈願した。
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