国立大学は食肉貯蔵システムを公開した
国立大学は食肉貯蔵システムを公開した
モンゴル国立大学は20日、ボグド山ふもとのウブルザイサンにある大学研究合宿所に設置された再生エネルギーを利用する冷凍貯蔵技術による食肉貯蔵システムを公開した。このシステムは太陽光エネルギーを主電源とするコンテナー式の冷凍貯蔵設備である。現在、試験運転していますが、稼働からもう1年半が経つと言う。貯蔵量は約3トンおよそ羊150頭の枝肉が貯蔵できる。10個の太陽光パネルによる発電で約54%を補い、太陽光発電できない時は中央送電線から電力を受けている。コンテナー式のため、移動も可能である。特に送電線から離れた遠隔地もしくは電力供給が安定してない地域で活用する。また、マイナス30℃までの一定の温度を保ち続けられる温度管理も行えるため、貯蔵される食肉の味など品質管理に対しては問題ない。アマルバヤル国立大学教授は、「この貯蔵システムは、モンゴル遊牧民に対する経済効果を大いに期待できる。食肉貯蔵は温度管理が命で、従来の自然冷凍は、温度管理できないため、貯蔵が難しい。温度変化で食肉の質が落ちてしまう。積雪などの自然災害に備えて、遊牧民は飼育数の適切な管理を行えるし、また秋に起きる食肉過剰供給による価格急落などの問題を回避できる。」とこの取組が遊牧民の収入安定に繋がると強調した。その後、国立大学は参加者の70名を対象に冷凍肉の試食を行い、美味しい肉料理を振舞った。
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