チョイジンラマ寺院博物館にあるデムチグガラブ仏様について
チョイジンラマ寺院博物館にあるデムチグガラブ仏様について
チョイジンラマ寺院博物館の研究員オンドラフさんは「我が博物館に初代活仏ザナバザルの作品の1つとなるデムチグガラブモンゴル語で最高・平穏・白という意味の仏像がある。デムチグ仏様のいくつかの顔の中の1つである。デムチグ仏様は背が高く、強面で何本もの手を持っている。しかし、デムチグガラブ仏様は平穏で優しい顔である。女性の仏様を両手で抱き、両手には不死の聖水入りのつぼを1本ずつ持っている。女性の仏様の手と足が体を抱きまいている。デムチグガラブ仏様の頭の上には丈夫さと平和を意味する車輪のような模様、前面には悪事から守る模様が飾られている。両側には太陽と月の飾りがある。5つの花の模様がある飾りを頭に付け、目が3つある。目は下向いている。体は中肉で、柔らかそうに見える。指は長くてきれいだ。下半身の衣類には宝石の飾りが浮き出ている。女性の仏様の衣類にも装飾品があり、体と胸も宝石で飾られている。男女の仏像はイヤリングも異なる。個別ではなく一体として鋳造されたのは実に素晴らしい。手足の数珠と飾りは1つずつきれいにできている。スイレンの台に座っている。もう1つの顔であるたくさんの手を持つ強面の仏像は同じく女性の仏様を抱いている。国民の間でこの仏像を拝むと結婚運と子宝に恵まれると信じられているのでチョイジンラマ寺院博物館を訪れる人が多い。」と説明してくれた。この仏像は真ちゅうで鋳造され、金メッキされている。ザナバザル以降はこのような作品はもう誕生していない。モンゴルの独立のためにも戦っていたザナバザルは彫像者、哲学者、文人をはじめ、多方面の才能を持っていた。
再生回数: 1988
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