粛清者の銅像
粛清者の銅像
チンギス・ハーン広場から北西へ向かっていくと粛清者の銅像がある。この銅像は1921年から1990年の間の政治粛清による3万人余りの犠牲者を弔い、1997年に建てられた。1996年に9月10日を政治粛清の犠牲者を弔う日とするモンゴル政府の決定が出されてから、毎年のこの日に政治関係者らがこの銅像に花を捧げ、犠牲者の遺族と会見する行事が恒例となった。銅像を見ると四角い壁の中に人が両手を広げてひざを付いているように見える。黒色の鉄の壁は人間の自由が奪われ、圧力がかかっていることを意味し、中にいる人はその壁を壊し、自由を求め戦っている姿を表している。何十年前の粛清者たちの苦しみ、絶望、心の叫びが表現されたこの銅像は暗い歴史の証となり建っている。壁の内側には「死刑のないモンゴル」という言葉が刻まれている。
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