モンゴル･ロシア･中国3国間の陸路トランジット輸送を2018年に開始する

Guatsetseg 2016-09-19 08:09

政治

モンゴル･ロシア･中国3国間の陸路トランジット輸送を2018年に開始する

　 モンゴル、ロシア、中国3国間の陸路トランジット輸送は2018年第3四半期から正式に開始されるとモンゴルの国土交通省が報道した。モンゴル･ロシア･中国3国間の陸路トランジット輸送についての話し合いはモンゴル･ロシア･中国経済回廊創設構想の範疇で行われている。経済回廊創設に向けた行動計画案が今年6月にウズベキスタンの首都タシケント市で行われた上海協力機構首脳会談で承認され、3国間陸路トランジット輸送についても大筋合意がなされた。準備はすでに始まっており、8月13日～25日に中国の天津港からモンゴルの国土を通し、三国からそれぞれ3台のトラックで荷物を輸送し、ロシアのウラーン・ウデ市まで陸路トランジット輸送テスト運転がされた。今年の12月に3ヵ国がこの道路でトランジット輸送する契約に署名するようになった。3国間陸路トランジット輸送の正式な運転開始は2018年に入ってからで、正式な運転開始に向けた準備作業推進計画が策定された。具体的には、陸路トランジット輸送に使用される幹線道路や法律環境の整備だ。モンゴルはロシア・中国の間に位置するため、3国間陸路トランジット輸送網が確立されば、アジア･ヨーロッパを繋ぐ国際物流センターの中心になることができる。結果、モンゴルの交通分野における収入が大幅に増えるほか、輸送費に起因となる製品の価格が下がることが可能になる。国際的には、アジアと欧州を繋ぐ陸路輸送網が構築されれば、物品輸送期間が大幅に短縮されると期待されている。具体的には、現在海上輸送には50日間、鉄道輸送には25日～30日間かかっている。陸路輸送網ができれば、輸送日数を10日間も短縮できると推定されている。これによる経済効果も大きいとされている。