政策金利を12%に

政策金利を12%にする
モンゴル銀行は経済・金融市場の現状や外部環境のリスクを踏まえ、政策金利を2ポイント引き上げ、年12%にすると発表した。モンゴル銀行は2024年に3度にわたって利下げを実施してきたが、今回利上げに転じた。
また、銀行が取り扱う消費者ローンの債務上限を収入の50%までとすることや、年金ローンの借り入れについて、収入から月々の返済額を除いた金額が最低生活水準を下回らないよう設定することも決定した。
モンゴルのインフレ率は、2025年1月には全国平均で前年同月比9.6%、ウランバートル市では同9.7%に達した。特に、電気料金の値上げの影響や、所得向上に伴うサービス、家賃、輸入品の価格上昇が予想を上回った。
さらに、2025年に実施される主要プロジェクトの資金が国内資金で賄われる場合、国際収支とトゥグルク為替レートへの圧力が高まり、インフレが加速するリスクがある。
インフレ率は2025年の中央銀行の目標よりも高くなると予想されている。
外部環境について、地政学的な情勢や米国の貿易政策をめぐる不確実性が高まり、外需の減少も予想される。
また、モンゴルの主要輸出品である石炭や鉄鉱石の価格が悪化する可能性がある。
銀行部門における消費者向け貸し出しの伸びは家計の金融面での脆弱性を高め、金融セクターのリスクを蓄積することになる。
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