首都ウランバートルで大規模な洪水が発生

Odgerel 2023-07-24 03:07

ローカル

首都ウランバートルで大規模な洪水が発生した

23日、首都ウランバートルで、7月に入って2回目の大規模な洪水が発生した。洪水はナーダム祭りの前にも発生し、豪雨により57年ぶりの大規模な洪水が発生したが、急ピッチの復旧作業でナーダム際開催にこぎ着けた。ウランバートルは乾燥地帯に属しているが、豪雨で河川が氾濫し、地下アパートに浸水したり、ゲルが流されたり、車が立ち往生したりといった被害が出ている。市内の浸水被害を受けた建物計50棟から揚水(ようすい)作業が行われており、汚泥除去作業と消毒作業が通常通り進んでいる。ウランバートル市内のセルベ川の堤防が一部決壊したことで、スフバートル区、バヤンゴル区、バヤンズルフ区、ハンオール区で住宅への浸水、道路の冠水が発生しているほか、停電や断水の情報が寄せられている。政府は、洪水被害の拡大防止措置を進めていますが、今後、河川の増水により、被害が拡大する可能性がある。このほか、洪水の汚水には、人やネズミなどの糞尿が混じるため、大腸菌感染症、レプトスピラ症に感染する可能性が高まる。また、水中には尖った木材やガラスが隠れていることがあり、ケガをすると破傷風になることがある。７月中旬から断続的に発生した集中豪雨により、ウラーンバートルだけでなく、モンゴル各地で洪水被害が発生している。例えば：バヤンウルギー県で275世帯が浸水被害に遭い、2500人が避難した。この他、洪水による橋の破壊や、道路の水没などの被害も多数確認されている。首都ウランバートル市を流れるトーラ川をはじめ全国各地の主要河川は、現時点で既に、水位が通常より30～40センチ高い状態で、このまま雨が降り続けば、更なる洪水被害が発生する可能性が高いと注意を呼びかけている。