自閉症という障害を理解する1か月
自閉症という障害を理解する1か月にした
4月は自閉症スペクトラム障害(ASD)を理解し、受け入れることを促進するため、世界中でさまざまなイベントやキャンペーンが行われる。自閉症スペクトラム障害は、コミュニケーション、社会的相互作用、独特な興味や行動パターンで現れる神経発達障害の一種であり、同障害は世界中で広く見られるが、その原因は未発見のままである。世界保健機関が2018年に発表した「International Classification of Diseases 11th Revision(疾患分類規格ICD-11)」において、世界中で約160人に1人が自閉症スペクトラム障害であると示したが、2023年では約60人に1人と報告した。自閉スペクトラム症の有病率は、国によって異なるが、全世界の児童の約1〜2%が自閉症スペクトラム障害と診断されている推定である。男児が女児よりも約4〜5倍も障害を持つ可能性があることが知られている。モンゴルにおいても、近年、自閉症スペクトラム障害の診断と認知が高くなり、820人以上が登録されているが、実態と統計に誤差があるとされ、モンゴル自閉症協会が調査に当たっている。また、自閉スペクトラム症を含む特別支援を必要とする児童を扱う公立幼稚園は国内で2園、公立特別支援学校は6校だけである。が、自閉スペクトラム症児童対象校は第25、第70、第63と第55番特別支援校の4校だけとのこと。国内初の特別支援校である1967年に創立した第25番特別支援学校の次に、1974年に創立された第79番学校は、2011年に日本の政府開発援助協力による新校舎が設立され、小学校から高校まで生徒数2370人以上が通う。自閉スペクトラム症を含め、国内の全特別支援を有する障害者数は、ウランバートル市内で3万5600人(総障害者の33.7%相当)、残りの7万100人(66.3%)が地方に住んでいるとのこと。
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