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モンゴルでの肝炎対策事業が再開される


Odgerel 2022-05-05 03:05

モンゴルでの肝炎対策事業が再開される

日本の佐賀県佐賀大学医学部附属病院肝疾患センターは5月から、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2019年から中断していたモンゴルでの肝炎対策事業を再開する。2017年から始めた事業の成果を踏まえ、今回はウランバートルから離れた地方で肝炎の実態を調べる。モンゴルはウイルス性肝炎の感染率が世界的に高く、早期発見から治療につなげる「佐賀方式」の普及を本格化させる。日本の外務省が4月、モンゴルの感染症危険情報を「渡航中止勧告」のレベル3から、不要不急の渡航の自粛を求めるレベル2に引き下げたことを受けて現地事業を再開することにしたとのこと。5月中旬から約2週間、モンゴル東部スフバートル県に看護師を派遣する。肝炎ウイルス陽性者に対してエコー検査や肝臓の硬さを計測するフィブロスキャンなどを行い、実態調査を進める。旧佐賀医科大学の香月武名誉教授がモンゴルのロータリークラブから肝疾患対策に関する相談を受け、クラブの活動の一環として2017年に現地調査したのがきっかけだそうだ。翌年にはモンゴルの医師が佐賀県を視察するなど活動が広がった。治療薬の普及などモンゴル政府の取り組みもあり、肝炎の治療が進んでいる。ただ、国土の広さや検査機器不足もあり、地方在住者や遊牧民らへのアプローチは進んでいない。今回訪問するスフバートル県も、ウイルス性肝炎の感染率が高いという。

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