シベリアジャコウジカを移住させた
シベリアジャコウジカを移住させた
11月27日から12月10日まで世界的に絶滅危惧種であるシベリアジャコウジカ(Moschus moschiferus)を中部アルハンガイ県ブルガン郡、イフタミル郡から同県のハイルハン郡とエルデネマンダル郡にあるブフン・シャリーン草原に移住させた。国連開発計画と自然環境観光省、食糧・農牧・軽工業省が実施する「モンゴル自然環境の耐性と安定性の確保-ENSURE」プログラムの一環として同プロジェクトを実施したのだ。2020年11月にモンゴル国立大学生物学部、国立中央獣医衛生研究所、国立農業大学の研究者らがアルハンガイ県庁と協力し、シベリアジャコウジカの移住に関する研究を行った。シベリアジャコウジカは危険やパニックを感知した場合は、笛のような泣き声をあげるとのこと。その泣き声は他の動物に避難するよう指示ともなる。シベリアジャコウジカ研究の第一人者であるD.デルグニャム博士は「森の警察」とも名付けている。この動物の分布地域はロシアのシベリアとサハリン、朝鮮半島、中国北東部、モンゴルである。
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