ニトラリアの栽培や増殖キャンペーンが行われている
ニトラリアの栽培や増殖キャンペーンが行われている
モンゴルは地球温暖化、気候変動の影響を大きく受けている10ヶ国の1国であり、2020年時点で国土面積の79%が徐々に劣化に向かっており、砂漠化削減に向けた解決策を探っている。その中で、ウムヌゴビ県の「アミンヘルへー自然財団」NGOが実施している「クイーン・ハルマグ」開発プログラムによるハルマグ日本語でニトラリアという果物の栽培や増殖で砂漠化問題を解決できると期待している。「アミンヘルへー自然財団」NGOは2021年からハルマグの保護、増殖活動を開始し、現時点で10万本以上の苗木を育て、モンゴル21県におけるハルマグ栽培キャンペーンを行っている。ハルマグは、砂質土壌(さしつどじょう)、峡谷、自然塩のある場所で育ち、高さ50センチから80センチの低木に成長する青褐色や茶色の柔らかい果物だ。7月上旬と中旬に開花し、8月と9月に成熟します。ゴビ地域の住民がハルマグを収穫し、ジャムや飲み物、ワインなどを作っている。ウムヌゴビ県で20年以上、レンガ製造を行っているガルトード社は、自然保護活動に貢献するため、「アミンヘルへー自然財団」NGOを2012年に創設し、2014年から活動を開始した。現在、ウムヌゴビ県面積の60%にハルマグを植えている。ハルマグを原料に生産できる様々な製品の試験や研究が行われており、40種以上の製品のサンプルを作り、10種余りの製品を生産している。研究によると、ハルマグには人間の健康に重要なリン、マグネシウム、ビタミンDとC、抗酸化物質、亜鉛、カルシウムなど20種類以上のミネラルが含まれるという。ハルマグはサジーに比べ、ビタミンCの含有量が8倍も多い。しかし、1日当たりでは1グラムだけを使用する。現時点ではハルマグの5種のお茶を生産しているが、化粧品や食品製造にも使用できるとともに、ハルマグの石鹸、プリン、ジャム、飲料、お酒のモデル製品にも取り組み、ハルマグをウムヌゴビ県のブランド品にすることを目指している。現在、ウムヌゴビ県庁所在地のダランザドガド郡にあるグランド・ゴビ・リゾート観光キャンプで店舗を開いていますが、ウランバートル市でも店舗をオープンする予定だ。中国の上海ヘハルマグ茶を輸出したら、売れ行きは好調で、消費者からの評判も高かったという 。今後、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの市場へ製品を輸出する計画を立てている。
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